第23章 〜23〜
翌朝。
自然に目が覚め、身支度を整えていると、襖の外側から声がした。
「……様、お目覚めでしょうか」
「(ん?優鞠……の声だよね?)……はい。起きてます……」
疑問に思いながら襖を開けると、そこには思った通り優鞠と、1人の男が居た。
「おはよう、」
「……様、おはようございます」
「おはようございます……光秀さん……どうなさったんですか?」
「ああ、お前と話がしたいと言っただろう。」
「ああ、そうでしたね……」
「だから、お前の予定を聞きに来たのだ」
「えっと……」
「今日か明日、時間はあるか」
「えっと……明日……なら……」
「そうか。じゃあ明日、昼餉を終えたら俺の御殿に来い」
「は、はい。」
「ふっ、ではまたな」
「はい……また……」
光秀さんは満足そうな顔をして去っていった。
それを確認した優鞠が中に入って襖を閉めた。