第1章 12月24日。

もうすぐクリスマスだね、
ね？
コナン君は何が食べたい？

なんて、
子供が強がってどーすんの？

いい子はプレゼントをもらう日。
クリスマスは、
一年に一度のトクベツな日なんだから。

とっくに街じゅうクリスマス一色。
大人も子供も指折り数えて楽しみにしてる。
そういうオレもね、
大忙し。
・・・しこみをするのって楽しいもんだよ。
祭りは準備も楽しいだろ？

映画のチケットは購入済み。
次はケーキの予約と配達の連絡して・・
もうひとがんばり。
あとは一蓮托生。
なってもらうよ？
共犯者にね。

「あ。ねぇ、蘭ちゃん。」
なぁにーと返事だけなのはただいま夕飯の準備中、
しかも野菜炒め中だから、当然両手は離せない。
コナン君がもうすぐ帰ってきちゃうからって急いでるんだろうけど・・

「・・・イブの夜に・・オレにつきあってくれない？」