第1章 好奇心ってやつ (木兎光太郎)
光太郎はバレーが性に合っていたのか、小学四年生でユニフォームを貰い小学五年生でレギュラーに入ることができた
あの大人数の中でこんなにも活躍できるなんて母は驚いてたまらなかった
『たっだいまー!!』
今日もまた豪快な足音と共に大きな声が響く
「おかえり」
『かーちゃん!俺エースになった!!!』
小学六年生になった光太郎は4番のユニフォームを広げて見せてきた
光太郎の目はキラキラとしていて、まるでバレーを初めて見たときのような、そんな目をしていた
「光太郎おめでとう、成長したわね」
『おう!俺、プロになってバレー出来なくなるまでバレーするからな!!』
「あら、言うようになったわね〜?」
『だって、かーちゃんと約束したもん!!!』
“ずっとバレーをするって”