第1章 好奇心ってやつ (木兎光太郎)
『かーちゃん!!!俺バレーしたい!!!!』
玄関の開いた音がしたと思えばどたどたと豪快な足音と共に小学3年生の木兎光太郎が元気よくねだってきた
「バレー?」
『さっきバレーの少年団に入ってる友達に誘われた!!楽しそうだった!!』
「そうなの?なら考えとくわね」
『やったー!!!』
素直で純粋な光太郎は心を躍らせてリビングを走り回る
母は自由奔放な光太郎に振り回されながらも、穏やかに微笑んでる
こんなに暖かい家庭で育ったため我儘な末っ子になってしまったのだろう