第30章 被害者
櫻「あの、え、と…」
大「どういうことっ⁉いつそんなの放送したの?俺観てないよ?」
櫻「…あれ?そ、うだっ、け?」
翔くんの目が泳いでる。
大「あっ!まさか、翔くんが『間違って消去しちゃった』って言ったやつ?」
櫻「あれ~?そんなことあったっけぇ?」
あ、完璧開き直った。
大「可笑しいと思ったんだよ、帰ったらすぐ観ようと思ってたのにあの日電話してきたよね?『急に声聞きたくなった』なんて可愛いこと言ってさぁ、ず~っと話てたくせに『明日早いんだからもう寝なよ』って言って…」
櫻「そうだっけ~?」
大「そうだよ!次の日帰ったら翔くん家に来てて、その時言ったんだよ、消去しちゃったって!」
有「間違いないな…」
櫻「有吉さんは黙ってて!」
有「うぃ~っす」
大「しょおく~んっ‼」
櫻「…はい…」
大「どおゆうこと⁉」
櫻「だって…智くん怒るもん…」
大「当たり前でしょ⁉翔くんは俺のモノなんだから他の人に触れさせちゃダメっていつも言ってるでしょ」
櫻「でもさ…仕事だよ?番組面白くするにはしょうがないじゃん…」
大「翔くんがすることないでしょ?有吉さんがすればいいんだよ」
有「え?俺?」
大「そうだよ、有吉さんが悪いんだ…近くにいるのに翔くんのこと守ってくれないから」
有「俺、関係ないじゃん」
大「関係なくないでしょ?翔くんと一緒にMCやってるんだから、そこまで責任持ってくれないと翔くん預けられないよ」
櫻「智くん、それは迷惑な話だよ」
有「だよな?」
櫻「でもね?有吉さん、上島さんは有吉さんの先輩なんだからちゃんと見張っててくれないと駄目ですよ?今後、智くんにキスしないようにちゃんと指導してくださいね?」
有「……あんたらふたりどっちもどっちだな…」
大「ごめんね?翔くん、これからは気を付けるから」
櫻「ううん、俺こそごめんね?出来るだけかわすようにするから」
大「うん、出来なかった時は隠さないですぐに言ってよ?い~っぱい消毒してあげるからね♪」
櫻「やだぁ~、智くんってばぁ💕」
有「…面倒クサイふたりだな…」
おわり