第30章 被害者
『チュッ』
櫻「ナレーションベースだよ…」
ナ「以上、大野くんのお忍びロケでした」
有「あ~、くだらない…」
《楽屋にて》
櫻「俺、聞いてないよっ!」
翔くんが楽屋に戻ると同時に怒り出した。
大「え?何を?」
櫻「松潤とふたりで飲んでハグしてたなんて!」
大「だって翔くん撮影してたじゃん…あの後飲もうって話しになったから言うひまなかったんだよ」
櫻「だからってハグする必要ないじゃん!」
大「ノリでしょ?酔ってて覚えてないし…」
櫻「じゃあ、上島さんとのキスは?」
大「竜さんとのキスなんてキスの内に入らないよ」
櫻「そんなの言い訳だよ!」
大「そんな怒らなくてもいいでしょ?竜さんとキスしたって竜さんのこと好きになる訳じゃないし」
櫻「そういう問題じゃないの!」
トントン、ガチャ
有「お疲れ~」
大「お疲れさまです」
有「大野くんありがとね、すっごく面白かったよ」
大「そうですか?喜んで貰えて良かったです」
有「それにいつも上島さんがお世話になって悪いね~、今日のも体張ってキスまでしてくれたのにナレベになっちゃってたし…まぁ、それが反って面白かったんだけど…あれ?なんで櫻井くん機嫌悪そうなの?」
翔くんを見ると頬っぺたを膨らませていかにも怒ってますって顔をしてる。可愛いなぁ…
大「あ~、その竜さんとのキスと松潤のハグが…」
有「へ~、意外だな…大野くんは怒っても櫻井くんは大人の対応するのかと思ってた」
櫻「…だって、内緒にしてるから…先に言ってくれてれば俺だってそんなに怒らないよ…急にあんなVTR見せられたら俺だっていい気しないでしょ?」
大「ごめん、竜さんとのキスなんてほんとにどうでもよすぎて忘れてたんだよ」
有「ひゃっひゃっ、確かにそうだよな…あの人たちはネタだからイチイチ気にしてたらキリがない
この前櫻井くんが出川さんとキスした時だって大野くん何とも思わなかっただろ?」
櫻「っ!」
大「はあ~?何それ⁉俺聞いてないよっ!!」