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楽屋のナイショ噺 《気象系BL 短編》

第27章 帰宅


大「まぁ、確かに他の人に見せるのは勿体ないな」

松「…そう言うこと言ってんじゃないんだけど…」

二「もうあの人には何を言っても無駄ですね…」

櫻「あのね智くん、俺着ないって言ってるでしょ?」

大「えー!着てよー」

櫻「やだ!着たくない!」

珍しく翔くんが折れてくれない。なんで?今までだって番組で女装したことあるじゃん。

大「なんでだよ?」

櫻「…だって、メイド服って女の人が着るものだよね…」

大「当たり前じゃん」

翔くんの目が潤み始めた。

大「え?なに?どうしたの?翔くん」

櫻「…智くん、やっぱり女の人がいいんだ…」

大「え?違うよ?翔くんの方がいいに決まってるじゃん!って言うか、翔くん以外の人じゃ駄目だし、翔くんのメイドが見たいのっ」

櫻「さとしく~ん…」

翔くんの瞳から涙が溢れた。

大「ごめんね翔くん、余計な心配させちゃったね…」

翔くんの事を抱きしめた。

櫻「だって、智くん収録の時楽しそうに話してたから…」

大「楽しくないよ、翔くんの可愛いメイド服姿想像してたからつい💕」

相二松「………」

櫻「ほんと?」

大「ほんとほんと、じゃなきゃこれ借りて来ないって」

櫻「智くんごめんね、疑ったりして」

翔くんが俺を抱きしめ返してくれた。

大「ううん、良かった分かって貰えて…それじゃメイド服着てくれる?」

櫻「うん、着る~♪」

松「えっ?着るの?ここで?」

櫻「だって借り物なんでしょ?返さなきゃならないんだからしょうがないじゃん」

大「翔くん、実は買い取っちゃった♪家でメイドさんに待っていて欲しくて」

櫻「え、そうなの?じゃあ、急いで家に帰って着替えなきゃ…ご主人様のお出迎え出来ない」

相「なんだか翔ちゃんもやる気になってるよ…」

二「結局大野さんの思惑通りになるんですよ…」

大「じゃあ、急いで帰ろうか、あ、でも買い物して帰らなくちゃ」

松「へー、翔くんのメイド姿早く見たいのに買い物はしていくんだ」

大「だってメイド服しか買い取ってないからソックスと下着買って帰らないと♪」

櫻「やだぁ~智くんてば、完璧主義なんだから~💕」

相二松「………」

松「仕事もそこまで徹してくれよ…」


おわり
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