第12章 始まり
大「俺、翔くんのこと好きだ
翔くんが男を受け入れられないなら諦める
でもさっきみたいにどんな理由でも他の男に抱かれるのを見たくない
たとえメンバーでも」
櫻「………」
大「好きになってとは言わない…
ただ泣きたいときは俺の胸貸すから他の男に抱かれないで」
櫻「…智くん…」
翔ちゃんの瞳からまた涙が零れた。
リーダーが翔ちゃんの腕をゆっくり引っ張り胸の中に収める。
大「…ダメ?」
翔ちゃんが首を横に振る。
櫻「…ダメじゃない…」
翔ちゃんがリーダーの背中に腕を回して顔を肩に埋めた。
リーダーがほーっと息を吐いた。
櫻「…智くん、俺からもひとつお願いしていい?」
大「なに?」
櫻「ライブパフォーマンスだとしても…キスしてほしくない…」
大「翔くん…?」
リーダーがちょっと驚いた顔をした。
櫻「…俺が泣いた原因は智くんだよ?」
そう言って笑う翔ちゃんはとても可愛いかった。
俺はそっと2人から離れた。
もう大丈夫そうだね?
翔ちゃんが自分の気持ちさえ認めればなんの問題もないお似合いの2人なんだから。
あ~、それにしても長かった~。
リーダーよく頑張ったね?これからは2人で幸せになってよ♪
おわり