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楽屋のナイショ噺 《気象系BL 短編》

第39章 最弱王


大「翔くんに勝たせて貰ってるってどう言うこと?」

松「はぁ~、あんたほんとめでたいな…」

二「頭使うことで翔さんに勝てると思ってるんですか?」

ニノと松潤は呆れたような表情で俺を見る。

相「え⁉どういうこと?」

やっぱり相葉ちゃんは仲間だね。

二「まぁ、翔さんのやり方が上手いんでしょうけどね、いつもトランプ配るの翔さんでしょ?」

大「そうだけど、なんで知ってんだよ?」

二「そんなのわかりますって…」

松「よく考えてみろよ、ふたりでババ抜きって一枚引けば必ず揃うんだぞ?」

相「なんで?」

二「だからぁ…相手が違うカードを持ってるからでしょ?」

大相「あっ!」

そうか、ふたりなんだから当たり前か…確かに翔くんとやってる時もそうだった。

二「ババ抜きってババが入ってるのでその場に出てる枚数は常に奇数なんですよ」

松「だからふたりだと配る時に最初の一枚目を貰った方が一枚多いの」

二「後は大野さんのクセをわかりきってる翔さんなら大野さんからババを引くのは簡単ですし、逆に引かせないのも簡単なんですよ、でしょ?翔さん」

ニノが翔くんの方を見ると顔を紅く染める翔くん。

相「そういうことかぁ!」

松「だからリーダーが翔くんに何をやらせてるかはわからないけど、翔くんもそれを喜んでやっるってこと」

なんだって⁉いつも恥ずかしそうにやってくれてるのに実は翔くんも喜んでた?

大「ホントなの?翔くん?」

櫻「……うん、ごめんね…智くん」

翔くんが俯いちゃった。

大「なに言ってんの!謝る必要ないでしょ?」

俺は翔くんの手を両手で握った。

櫻「へっ?」

驚いて顔をあげる翔くん。

大「早く家に帰ってババ抜きやるよ!」

松「はあ?あんたわざと勝たせてもらってるんだぞ?まだやるのか?」

大「やるよ!だって翔くんがっ…」

櫻「智くんっ!」

翔くんが真っ赤な顔をして俺の言葉を遮った。

大「なに?」

櫻「何じゃなくて、それ以上はやめて…」

大「えぇ~、なんでぇ?」

櫻「みんな引くでしょ?」

大「そうかなぁ…」

櫻「そうなの!ほら早く帰ろ?ババ抜きやるんでしょ?」

大「うんっ❤帰ろっ♪」

二松「………」

松「ほんとナニやらせてんだ、あの人…」

二「聞かない方が我々の為ですよ…」

相「一番は翔ちゃんの為だけどね…」


おわり
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