第39章 最弱王
ナレ「大野さん予想をお願いしていいですか?」
大「翔ちゃんが負けたんでボクかな、とは思って…」
二「翔さんが決勝行くと自分も行っちゃうシステムなんですね?」
櫻「それはなんか申し訳ない…」
《楽屋にて》
大「翔くん、ごめんね?ひとりきりで決勝行かせて」
椅子を向かい合わせにして座わり、翔くんの手を握った。
櫻「ううん、しょうがないよ…ババ抜きは運もあるし」
優しく微笑んでくれる翔くん、メッチャ可愛い~❤
大「でもさ、一緒にやりたかったな…ババ抜き」
櫻「うん、家だとふたりだからすぐ終わっちゃうもんね」
大「いつも俺が勝っちゃうから、決勝で対決して翔くんに勝たせてあげたかったのに」
相「え?なに?ふたりだけでババ抜きやってんの?」
相葉くんが俺たちの話を聞いて驚いてる、そんなおかしいかな?ふたりでやるババ抜き
大「うん、相葉ちゃんとニノだってふたりだけでかるたやったんだろ?」
相「うん、やったよ」
二「あの、クソつまんないかるたね」
ゲームをやっていたニノが顔をあげた。
相「またまたそんなこと言ってぇ、ニノだって喜んでたじゃん」
二「どこがよ?」
相「笑ってたじゃん」
二「くだらなすぎて笑えて来ただけですけど?」
相「えー?そうだったの?」
二「ふたりきりで本気で楽しめるわけないでしょうよ」
そうかなぁ、俺たちは楽しんでるけど…
相「えぇー!大ちゃんたちは楽しんでやってるんでしょ?」
大「もちろん楽しいよ?負けた方が勝った方の言うこと聞くんだけどさぁ、翔くん弱いからぁ~うふっ♪」
思い出したら思わず笑ってしまった。
二松「………」
松「どうせろくでもないことやってんだろ?」
大「ろくでもない言うなっ!」
二「じゃあナニやらせてるんです?翔さんに」
大「え~?聞きたい~?」
つい顔がニヤけちゃう。
二「…いえ、やっぱり遠慮します」
大「なんでだよっ!」
さっきまで聞きたそうだったのに!
松「だからぁ、あんたが翔さんにやらせることなんてろくでもないからだろ?」
大「うぅ…」
なんだよ、可愛い翔くんの話聞かせたかったのに。
二「それにいつも大野さんが勝ってるって言ってますけど、あなた翔さんに勝たせてもらってるのわかってます?」
大「へっ⁉」