ホストクラブ『Dear』.【Hey!Say!JUMP】
第2章 相談 【薮宏太】
「は、初めまして!」
私は慌てて立ち上がって挨拶をする。
「そんなに慌てないで良いよ?座ってください。」
薮さんは優しい声でそういうと、私が座ってから座った。
「今日はご指名ありがとうございます。」
薮さんは礼儀正しく挨拶をすると笑う。
「お名前なんて言うの?」
「えっと、佐々木柚です。」
うつむきながら私は言った。
「柚ちゃんかぁ。俺のことは宏太って呼んでくれて良いからね。」
私はうなずいた。
「それで、今日は?」
「あの...相談にのってほしくて...。」
「はい、いいよ?」
宏太さんは一言話すごとに笑顔になるから気分が落ち着く。
「あの____。」
私は自分の悩みのすべてを話した。
「そっか。辛かったね。」
宏太さんは、私の頭を撫でてくれる。
一言一言ちゃんと頷いて聞いてくれて、凄い嬉しかった。
「ありがとうございました...話聞いてくれてすっきりしました。」
私は立ち上がると、宏太さんにお辞儀をする。
「ちょっと待って!」
宏太さんは私を呼びとめた。
私は、振り返った。