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Volleyball Boys 2《ハイキュー!!》

第4章 ★"恋"ってなんですか?:日向




【日向 side】


その日、烏野高校排球部は、恋愛話にめちゃくちゃ盛り上がっていた。というのも、マネージャーのモテっぷりが、ついに他校にまで及んだとか及ばないとか。


「我らが潔子さんはっ、お美人ですぎるから他校生にまで告白されるのだ!」

「さらにさらに星菜さんも、数多の男から告白され、それをバッサリとフる!」

「おぉっ!」


田中さんと西谷さんの話に目を輝かす。俺の部活ってそんなにスゴい人がマネージャーやっていてくれたんだ!


『こーら田中、西谷!またそうやってろくでもないこと日向に吹き込む!止めなさい!』

「「星菜さんお叱りも最高です!」」

「星菜、いこう」

「「潔子さん、ガン無視も最高です!!」」


使用済みのビブスとタオルの入ったカゴを抱えて体育館を後にする星菜さんと潔子さん。たしかに後ろ姿も美人っぽい!


「あのっ、大地さんたちは星菜さんたちのことどう思うんですかっ!?」

「お、俺も知りたいっす」


休憩中、思いきって大地さんに訊いてみると、珍しく影山もノってきた。


「うーん、頼りになる、よな」

「そーそー。ひげちょこなんかよりも全っ然強いからな、2人とも」

「スガ、俺をディスるな!」


そういえば星菜さん、俺が大王様に絡まれたときも助けてくれた記憶がある。言われてみれば、スゴく頼りになる。


「ほ、他は!?」

「んー、清水を綺麗系の美人って言うなら、天草は可愛い系、なのかな?」

「あー分かる。俺もそれ思ってる」

「結論はどっちも美人ってことだべ」


綺麗系と可愛い系、かぁ…潔子さんは黒髪がヤマトナデシコっぽいけど、星菜さんはボブでチョコ色の髪がかわいいかも。


「影山はどっちがタイプだ?」


スガさんがそう言ったとき、ゴッと鈍い音をたてて影山の頭にボールが当たった。慌てて振り向くと、鬼の形相の田中さんと西谷さん。


「んだコラ影山あぁ"?潔子さんと星菜さんどっちも好きだとゴラァ!?」

「いえ、そんなことは…」

「どっちも好きじゃないだとぉ!?」

「だから違っ、違うんすよ!」


まてこらー、逃げるなー。そんな具合に影山が追いかけられる。さ、災難…


   
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