第3章 仮面の裏は…
赤葦Side
ピンポンピンポーン♪
軽快な音楽を鳴らして開くドア
いつも部活帰りに買い食いして帰るから聞き飽きた
「じゃあ、下着とタイツ選んで持ってきて。
俺おにぎり選んでる」
『はい!』
素直な子だな...
「えーと、唐揚げとおにぎり...」
『持ってきました!』
「よし、貸して。
唐揚げこれでいい?」
『はい!』
「もう欲しいものない?」
『あ、リップクリーム...』
「リップ?」
『いえ、もう買うものないです!』
「いいよ?俺が全部買うし」
『いや!それは申し訳ないです』
「いーの、買わせて。」
『う......じゃあ...お言葉に甘えて...』
「その代わり、俺に選ばせて」
『?...お願いします』
「んー、じゃあこれ。
ハチミツの」
『ハチミツ...大好き...』
「よかった、レジ行こうか」
『はい!』
それから奈々を家まで送って
自分の家に帰り着いたのは夜の11時...
ベッドに倒れ込むなりすぐ眠りについた。