第74章 あの夜の屋根裏
★ジミーストーリー★
その日の夜、
俺は田中から教えてもらった時刻より少し早めに
伊東の部屋の屋根裏にスタンばった。
すると…
伊東の意外な一面と闇を見る事になった。
酒やツマミなど自分でせっせと用意している。
(みわさんと飲むつもりなのか?)
すると…伊東は2本うちの一本の徳利に何かを入れた。
(毒!?)
佐藤さんが危ない!
とは分かってはいるが、
監察の仕事中は私情を挟まぬが掟だから
伊東の悪事をこの目で見届けるしかない。
そして伊東は一度部屋を後にする。
下に降りて毒の入った徳利を確認しようとしたら、
障子の向こうの廊下からか弱い佐藤さんの声が聞こえてきた。
(あーあ。どうしよう……)
そこに出て行った伊東も戻ってきたようで、
佐藤さんと伊東が入ってきた。
今日は佐藤さんは長襦袢ではなく女中の服装だった。
(良かった…)