第68章 月日は意外と早く過ぎるから毎日楽しくね
それから退さんは来月から1ヶ月の間、
真選組では初めての育児休暇を認定されました。
残念ながら総悟さんは隊長なので駄目だったのですが……
山崎
「みわちゃん、夕食の買い物…あとで散歩がてら行こっか。
少し歩かないとね。」
繋と結がお腹にいる時も時折、
運動不足の私を外へ連れ出してくれた。
みわ
「はい!」
沖田
「……お腹のガキは俺のガキなのに…なんで山崎が出しゃばるんでィ!!」
山崎
「こんな事で嫉妬してたらお腹の子供に笑われますよ…」
最近の2人はいつもこんな感じだ。
凄く戸惑っています。
繋
「ママ…ママ…」
みわ
「どうしたの?」
おかしいのは2人だけじゃなくて、
繋が特に甘えん坊になって私にベタベタだ。
抱っこしてギュウをすると、
とても喜んで可愛い……
沖田
「あーあ!つまんねーなー!俺ァ、屯所に帰りまさァ。」
みわ
「そうですか」
わたしは沖田さんと外に出た。
今でも2人きりになると緊張してしまう….
沖田
「…産まれたら連絡頂戴。」
みわ
「え…だって産まれるまでまだ1ヶ月はありますけど……」
沖田さんは私に背を向けながら話し続ける
沖田
「山崎が居るから別に大丈夫だろ?じゃあな……」
みわ
「もう!総悟さんなんか知らない!!!
産まれたって教えないから!!!」
沖田
「ご勝手に〜」
振り向きもしないで行ってしまった総悟さん。