第64章 眼が覚めるとそこは家だった
田中
「俺の生家が近くにあるから!そこへ行くぞ!」
山崎
「田中!?」
みわ
「けんちゃんも朝からお散歩?」
(ヤベッ!!!そーいや田中って俺達が今どうゆう状況か分からないじゃん!)
田中
「そうそう朝の散歩。
偶然だねみわ」
みわ
「そうですね…ふふっ…」
(あれ?)
田中
「ほら山崎いくぞ。」
山崎
「お、おう。」
とにかく田中に頼るしかない…
付いていく事にした。
細い路地をひたすら歩いてようやく一軒の古い家に辿り着いた。
田中
「両親と妹がいるけど気にしないで入ってよ。」
山崎
「助かったよ…ありがとな田中。」
田中
「みずくさいなぁ…共有の妻なんだからドSから守るのは当たり前だろ?」
山崎
「共有!?いつからだよ!!」
みわちゃんは不安そうに俺達を見ている。
きっと薄々気づいているのに違いない。
みわ
「あの……そろそろ結と繋におっぱいあげたいんです……」
(そ、そっち!!)
田中
「そうだな。よし、入るぞ〜」
"ガラガラ…"
田中
「ただいまあー。」
(ひとまず安心….)
田中
「ほらみわ、結、繋は中へ……」
山崎
「ありがとう、暗くなったら迎えにくるからそれまで頼めるか?」
みわ
「え!??まって!!お散歩なんでしょう?
なんで退さん私達を預けて行っちゃうの?」
田中
「き、緊急の仕事が入ったんだな!!?」
山崎
「そ、そう!!緊急の!!」
みわ
「それなら私は家に……」
山崎
「だ、だめ!!家出る時にバルサン焚いたから!!」
みわ
「え?バルサン??
あの黒いのを一網打尽にできるっていう?」
山崎
「そう!そう!」
みわ
「そうなんだねぇ〜」
(納得してくれてよかった)
俺は田中にみわちゃんと結、繋を預け家へとシバタと引き返した。