第6章 騒
山崎
「おはよ。」
みわ
「おはようございます!…す、すいません、看病するつもりが寝てしまいました…
あの!具合は大丈夫ですか!?」
私は椅子から立ち上がると山崎さんに詰め寄った。
山崎
「大丈夫…ではないけどなんとか生きてる、あはは。」
みわ
「良かった……
死んじゃうかと思って心配したんですょ……」
山崎
「ごめん、心配かけさせて…それと…」
みわ
「…?」
山崎
「俺の妻として一晩中、側に居てくれてありがとう!(笑)」
(´⊙ω⊙`)
そんな設定だったのを、
山崎さんに言われて思い出した。
みわ
「そ、それは…あの……その事情があって…///」
山崎
「…嫌だよね?俺の嫁なんて言われて…」
山崎は微妙な面持ちで私にそう聞いてきた。
(私…嫌と思った?……ううん…別に…むしろ……)
みわ
「……秘密です!」
山崎
「えっ!?」
みわ
「山崎さん、まだまだ本調子じゃないんですからゆっくり寝てください。」
山崎
「そうだね。早く治して戻らないといけないし……
……!!佐藤さん!大変!俺の側に居てくれるのは嬉しいけど、女中の仕事は大丈夫!?」
みわ
「あ、はい、山崎の看病がしたくて数日の間、お暇を頂きました。
だから看病しながらのんびり過ごすつもりです(笑)」
山崎
「えっ!それマジ!??」
みわ
「はい…マジです!」
山崎
「よくあのイボさんが許してくれたね……」
みわ
「な、なんとか(笑)
…だから何かして欲しい事とかあったら私に言って下さいね。」
山崎
「ありがとうみわ」
(´⊙ω⊙`)
(今、みわって言った?!」
私はキョトンとしてしまう。
山崎
「なに驚いてるの?
…ここでは夫婦の設定なんだから佐藤さんじゃおかしいよ。」
みわ
「そ、そ、そうですね!!」