第62章 後の祭りの後の祭り
★ジミーストーリー★
山崎
「え?…今わかったって……」
みわ
「もう話したくないです。」
みわちゃんは、そう言うと下を向いてしまった。
"コツコツコツ……"
そんな俺たちのテーブルに誰かがやってきた
土方
「佐藤少しいいか?」
山崎
「副長!?」
副長は俺の横に座った。
土方
「山崎が真選組を最優先に考えて動いたのは、
俺にも責任がある…すまなかった……
だが、こんな事で山崎を捨てようとする佐藤も佐藤だ。」←離婚届と手紙の存在を知らない
(ちょっと!!違うから!!!仲裁に来たつもりだろうけど逆効果だよ!?)
みわ
「………」
(ほらみわちゃん黙っちゃったじゃんか!!)
"コツコツコツコツ"
また誰か来た
沖田
「よってたかってみわちゃんイジメですかィ?
ほら帰ろう。」
沖田隊長はみわの手を掴んだ。
山崎
「ちょっと!!」
土方
「総悟お前…」
沖田
「ほらこんな奴らほっといて行こう」
みわちゃんは頷き席を立ち上がる
(なんでみわちゃんを連れて行くんだよ!
なんで俺が掴まなきゃいけない手を掴むんだよ!!)
土方
「総…」
山崎
「行くな!みわ!!」
俺は沖田隊長が握っていない方の手を握った。
沖田
「離せよ山崎。」
山崎
「離しません!!」
土方
「お前ら落ち着けって!!おいっ!」
店内が騒ついてきた。
だけどそんなの関係ない。
今ここで離したら……
みわ
「ッ……」
(あ……痛がって………)
俺反射的にみわの手を離した。
監察やってるとふとした瞬間の表情を逃せなくなる。
初夏の太陽の下で薄桃色に染まった頬…
甘えている時の顔….
(こんな時くらい見逃せたらよかったのにな。我ながら悲しくなるよ…)