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真選組監察方山崎退と女中のラブストーリー

第6章 騒





★ジミーストーリー★



どのくらい寝ていたんだろうか…

カーテンの隙間から眩しい光が差し込んでいる。




(…朝だ。どうやら峠は越したようだ。

そうだ!佐藤さんは!!?)




慌てて起き上がり横を見る




(……いた………あれは夢じゃなかったんだ…)




気持ち良さそうに寝ていた。

心なしか目が腫れているように見える。




(俺のために昨日泣いてたからなぁ…)


改めて佐藤さんを見ると、

着物だけでは寒そうだった。

佐藤さんに何かかけようとベッドから立とうとすると…





看護師
「おはようございます!」






看護師さんが入ってきた。






看護師
「な、や、山崎さん!!なにやってるんですか!!?」





看護師さんが起き上がっている俺を見て驚く。





山崎
「あ、すいません…、なんとか…(苦笑)」





看護師
「無理しないで下さい!

また倒れたりしたら奥さんが可哀想ですよ。」





看護師は病室の棚からブランケットを取り出すと佐藤さんにかけてくれた。




「あ、ありがとうございます…」





(そう言えば何で佐藤さんが俺の嫁になってるんだろ?

何か事情がありそうだ。

今回の伊東件で巻き込んでしまったか……

俺からの連絡が無かったから

田中に伝えてそれから何かあったか…)






看護師
「そう言えば山崎さん、

今朝、山崎さんに会いたいという男性がいらしたんですけどお断りしちゃったんですよ。

このお部屋は集中治療室ですのでご家族の方以外の入室はご遠慮していただいているんです。

もし連絡がつくようなら明日には普通病棟のお部屋に移れるとお伝えになった方が良いかも知れませんね。」






(ご家族方だけか……なるほど!偽って入室したのか。

でもどうしてそこまでして??

つか、誰だ、お見舞いって……

あの混乱の最中、

俺が手傷を負った事を知るのは伊東派の連中だけのはず……)




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