第54章 舞い降りてきた女と意識する男
(どうする!?
どうやってホテルから出る!!?)
さっき入り口に貼ってあった避難経路思い出す。
(このまま右に行くと…アイツにやられるし、
かと言って左に曲がったとしても…
アイツはすぐ右横にいるしフロントとは正反対だ……どうする!?)
女
「感じるの!奴ら(地縛霊)がそこまで来てるわ!私の三角を奪いにきたんだわー!」
山崎
「え!?マジ!!?
つうか!あれだよね!?その三角巾つけてりゃ天国行けるんだろ?
じゃあ早く天国行けよ!!!
奴ら(悪霊)は天国までは着いて来れないんだろ!??
頼むから天国に行ってよ!!ほんと今すぐに!!」
女
「あっ!!それもそうですよね!!?
別に逃げまわらなくても良かったんでしたっ!テヘッ❤️」
山崎
「テヘッじゃねーよ!可愛くねーよ!こえーよ!!」
女は身体全体を露わにし廊下の中心で両手を広げる。
山崎
「え!?もしかして天国へ行くのか!?」
女は頷く
そして女の頭の上の三角巾が光り始める
山崎
「….あっ!ちょっと聞いて良い!??
アンタが天国へ行ったとしたら今ここに向かってる奴ら(悪霊)はどうなる!?」
女
「見ろ!!悪霊がゴミのようだ!!!」
女は俺の後ろを指差しながらム◯カ調に話す
山崎
「え!?」
俺は後ろを振り向く
((((;゚Д゚)))))))
廊下の先の暗闇から黒い何かが幾つも幾つも這ってくる
山崎
「ギャアアア!!!」
女
「なんか……気持ちよくなってきた…なんか…….」
俺の直面している状況とは正反対に、
女はさっきよりも三角巾の強い光に包まれ
幸せそうな表情を浮かべている。
(お前だけ幸せになるなんて許さねぇー!!
道連れにしてやる!!)
俺はたまたま持っていたミントンのシャトルを1つ胸元から取り出すと、
俺は女の三角巾に向かってスパーキングした。