第52章 初めての尾行
★シバタストーリー★
?
(と、父ちゃんが行方不明になっちまった!!!)
玄関に向かったけど、
そこには父ちゃんの姿はなかった。
(だから父ちゃんは俺が居ないと散歩しちゃいけねーんだよ!!
こんなんなるから!!)
俺は急いでクンクンを始める。
(ん!??この匂いは……父ちゃんの匂い!!)
俺は世界一の足の速さで父ちゃんの後を追う
(父ちゃん…縄張りとかそんなんに鈍いからな……
俺がいつも縄張りチェックしながら歩いてるから安心して散歩出来てんのに!!
ったく速く見つけねーと!!)
シバタ
「クンクンクンクン…ん?…クンクンクンクン…」
電柱から気になる匂いがしてきた。
シバタ
「クンクンクンクンクンクンフンフンフン……」
(牝だ!!この電柱にオシッコしたの牝だ!!!
……でも見逃せねぇ……ここはシバタの縄張りだ!!!)
俺は位置をきちんと何度も確認して、
牝犬のションベンの上にマーキングした。
(速く父ちゃんのとこに行かねーと!!速く!速く!)
"タッタッタッタ…."
俺は走った!マーキングした!走った!マーキングした!!