第52章 初めての尾行
★ジミーストーリー★
俺の監察日誌は、
相当忙しい日じゃない限りは
だいたい隊士一人一人の健康状況や近況などを綴っている。
勿論、監察仲間の桜と吉村の事もしっかり書く。
山崎
「そーいや。桜の奴…副長に対してやけに最近冷たいよな……要観察と……。
吉村は……あれ?吉村って今日非番だっけ?あれ吉村って………」
吉村は俺と同じで地味過ぎてその動きがよく分からない。
他の隊士とも関わらずのような所がある…
長く一緒にやってきても奴の生態はまったくの謎だ。
桜
「先輩!お疲れ様でぇーす!!」
監察日誌をつけていた監察室に、
桜が入ってきた。
山崎
「お疲れ〜。」
俺は急いで監察日誌を片付け帰宅する準備を始める。
桜
「仕事終わったんですよねー?ちょうど良かったです!!
吉村先輩と話してたんですよー、先輩も誘って飲みに行こうって!!
どうですかー?
監察仲間の親睦会!!しましょーよ!!」
全身でアピールする桜。
山崎
「吉村が??珍しいね!!行く行く行く!!」
普段必要最低限のこと以外はあまり話さないから、
嬉しかったりする。
桜
「じゃあ…21時に居酒屋大将!で!!」
山崎
「はいよ」