第50章 ヘンゼルとグレーテルの手法
みわ
「そして桃太郎は鬼ヶ島に……」
結・繋
「……」
みわ
「寝ちゃった……」
いつの間にか寝てしまった結と繋…
私は2人を起こさないように散らかっている部屋を片付けはじめる。
みわ
「もーう!なんで私の下着ばっかり散らかってるのかなぁ……」
退さんの下着は1枚も散らかってないのに、
私の下着はまるで…ヘンゼルとグレーテルのお話で有名な手法…
帰り道が分からなくならないように千切っては落としていったパン
のように私の下着がタンスから押入れに向かって転々と落ちている。
みわ
「?」
とりあえず私は1枚1枚下着を拾ってタンスにしまう。
みわ
「………よしっ!!これで全部ね……」
私は下着を綺麗に畳み、
タンスにしまい終わった。
みわ
「シバタがイタズラしたのかなぁ…まさか退さんじゃないだろうし…」
私は部屋を見渡しあとは何か異常がないか見渡す。
(?…あれはなんだろ??)
よく見ると押し入れから何かの布の端が見えている。
私は忙しさを理由に最近押入れを全然掃除していなかったのを思い出したので思い切って開けて掃除をする事にした。