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真選組監察方山崎退と女中のラブストーリー

第45章 伊達眼鏡 下





萎絵田
「……ローガン……あんた…もしかして……」




山崎
「もう直ぐ救急車来ますからね!」




さっきよりも出血は少なくなっているが、

余談を許さない状況だ。




"バタバタバタバタ"





「先輩!!直ぐに来るそうです!!」





山崎
「ありがとう桜。」







「あと私に出来る事は!?」






山崎
「屯所に残ってる隊士を此処に連れてきて、家宅捜査入って。」







「はい!先輩は?」





山崎
「大事な生き証人の付き添いをする。」






「分かりました!それでは…」






慌ただしく去っていく桜。





萎絵田
「…もう…あたしゃ…駄目なんだろ?」





山崎
「いぇ、大丈夫ですよ。しっかりして下さい。」





萎絵田さんの目から涙が流れ始める





萎絵田
「…ここに……勤めて…もう20年…仕事が仕事が愛しくてね……」





山崎
「後でちゃんと聞くから話しちゃ…」





萎絵田
「なのにあたしゃ…店長がしてること知ってたのに……止められなかった……」




話す度に流れが早まる出血




山崎
「止められなかったけど、

噂は流してくれたでしょ?」





萎絵田
「…やっぱりだね……あんた真選組…だね………」






山崎
「助かりましたよ。噂が無かったらずっと明かされないままだった…」








萎絵田
「……ゔっ!」






山崎
「いけない!脈が弱まってる!!

生きなくちゃ駄目だ!萎絵田さん!!」






萎絵田
「…ローガン……頼みがあるんだ…

うちに生まれたばかりの芝犬の子犬がいるんだけどさ……

私が居なくなったら……死んじまう…

面倒みてくれないかい…」





山崎
「分かりました!萎絵田さんが助かったら面倒みます!

だから死んじゃ駄目ですよ!」










救急車のサイレンが店の前で停まる






「患者さんは何処ですかーー!!?」







山崎
「ここです!!ここに居まーーーす!!」













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