第44章 ・・・ちゃんの大冒険
若い男2と別れてまた買い物を再開する。
みわ
「気を取り直して買い物買い物っと…」
"バフッ"
!?
道に転がっていた何かを踏んでしまった。
私は焦って足元を見る。
髪の毛が長い男の人を踏んでいた。
みわ
「あ…….だ、大丈夫ですか!!?」
直ぐに足を退ける。
?
「今…俺のこと轢いたよね…?」
みわ
「え?轢いた??」
男はそう言いながら着物についた砂をはらいながら立ち上がった。
?
「忘れたとは言わせないぞ。
エリザベス!!
俺の背中の足跡と、この娘の草履を合わせてみてくれぬか?」
エリザベス?
(ん?アレ?どっかで……)
白い大きな身体…
大きな目
大きな口をしたペンギンのような生き物が
男に呼ばれ建物の影から現れた。
みわ
「あ、あなたは!!」
エリー
プラカード→【姉ちゃん、おとなしく草履渡しな。】
?
「やましい事がないなら渡せるであろう?」
2人は何処となく殺気立っている。
みわ
「わ、分かりました……」
私は草履をエリザベスさんに渡した。
?
「どうだ?エリザベス。」
エリザベスさんが男の背中についた足跡に私の草履をあてる。
エリザベス
プラカード→【ピッタリ!!】
?
「あーあ、君やっちゃったね…どうすんの?保険とかちゃんと入ってんの?」
みわ
「す、すみません…」
?
「これ…謝ってどうなる話じゃないからね?背中の草履の跡付いちゃったしね?なんか背中も痛いしね?お腹空いてるしね?お母さんか、お父さんに連絡とれる?」
みわ
「えと…あっ!!ちょうど良かった!!
私の夫…真選組で働いてるんですけど来てもらっても良いですか?
これ事故ですから。」
?
「真選組だと!!!?」
エリザベス
プラカード→【マジか!?】
みわ
「はい。GPS付きのケータイ電話を常日頃持たされているので、
直ぐに駆けつけてくれると思います。ちょっと待って下さいね、電話しますから……」