第39章 危機
みわ
「うわ〜、広いですね!わたし、ここに来るの今日が初めてで!」
田中
「俺も初めてだよ。広いな。」
江戸屈指の大型スーパーは本当に広くて、
回るだけで1時間はかかりそうだった。
みわ
「こんなに沢山食品があると、ワクワクしちゃいますよね!」
けんちゃんの方を向くと、
少し戸惑った表情をしながら私を見つめていた。
みわ
「あ…ごめんなさい…」
はしゃぎ過ぎてしまった事を謝った。
田中
「…みわ。本当は迷惑だったんじゃないか…」
みわ
「迷惑?わたし、迷惑だなんて少しも思ってないです!!
けんちゃん!楽しもうっ!…ほら、見て!あんな大きな海老みたことある?」
私はすくそばに売られていた
何処かの星から輸入されたであろう海老を指差す。
田中
「え?海老??………うわっ!すげーな!!俺も初めてみた!!」
みわ
「けんちゃんは海老好き?」
田中
「好き好き!!好き過ぎて海老フライなら尻尾までイケるくらい!」
みわ
「海老フライ良いね!この海老で海老フライ作ったら美味しそう!」