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真選組監察方山崎退と女中のラブストーリー

第3章 変





屯所から一歩外へ出ると、

久しぶりに感じられる人々の往来…




(しんせん……)





歩く速度もなんとなくのんびりになる。

だけど…




クリーニング屋は屯所から数分の場所だからあっという間に着いてしまった。




(残念だけど、切り替え切り替え!仕事頑張らなくちゃ。)








みわ
「すみません、いつもお世話になっております…」






店先にいたクリーニングの亭主らしき男性に声をかける。







亭主
「おや、もしかしてその着物…という事は新しく入った女中さんだ!」





みわ
「あ…はい!佐藤みわと申します、宜しくお願い致します。」






亭主
「みわちゃんね!オジさんバッチリ覚えたからね!!

ワイシャツ取りに来たんだろ?

待ってな待ってな!もってくっから!!」







オジさんは店の奥へと引っ込んでいった。






私は手持ち無沙汰になってしまい、

クリーニング屋の前の人の往来を眺める事にした。





…こう見ていると昼間だというのに恋人が多い事に気付く。





(いいなぁ…、あんな風に私も肩を並べて甘えながら歩いてみたいなぁ…)







みわ
「いいなぁ……」






思わず心の声が口から漏れてしまった。






亭主
「ん?…何がいいの?みわちゃん?」





みわ
「あっ///いえ…」






オジさんからワイシャツを大量に預かって、

早々と屯所に戻る。









(そのうち…素敵な相手がみつかるといいなぁ〜)





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