第28章 喧
久しぶりに連休を貰えた退さんは朝から子供達と
楽しそうに布団の上でコロコロしている。
山崎
「結!もうちょっと!!ほらっ!もっとお尻をこう……」
あともう少しで寝返りが出来そうな結。
みわ
「頑張れ結〜〜ふふっ…」
"ポフッ"
諦めて仰向けになる結。
山崎
「あ〜、もうちょっとだったのに……怠けたなぁ〜結〜〜〜」
そんな結を抱き寄せて強く頬擦りする退さん。
結
「エヘエヘ…」
山崎
「……あーー、癒されるー、なにこの楽園〜〜」
(どんだけ荒んだ毎日を過ごしてきたんだろう…)
みわ
「ふふっ…」
次は繋を抱く退さん。
山崎
「繋、みわちゃんから聞いたぞ、
寝返りできるようになったんだってな!凄いなぁ〜、さすが俺の…」
繋
「…………」
退さんの問いかけにまったく反応しない繋。
山崎
「繋くーん?あれ?あれれ?繋くーーーん?」
繋
「…………」
みわ
「あれれ(汗)ご機嫌斜めなのかな?」
山崎
「ちょっ……ちょっとみわちゃん抱っこしてみて?」
何かを確かめたそうな退さん。
私に無表情の繋を渡してきた。
みわ
「あ、はい。おいで….繋……」
退さんから繋を預かると、
抱っこして繋と迎え合わせになる。
みわ
「繋〜、どうしたの?機嫌悪いのかなぁ?」
繋
「エヘエヘ…」
普通に喜んで笑う繋
山崎
「や、やっぱり!!な、なんで!?
なんで俺だけ……」
ショックを受ける退さん。