第25章 山崎と中山コンビ 【監察日誌】
中庭に着く。
中山
「どれにしよっか…そうだ山崎くんが決めて良いよー。」
山崎
「え?………じゃあ……」
一番に目がついたオレンジ色のユリを指差す
山崎
「これで!存在感凄いし…」
中山
「オニユリ…花言葉は…嫌悪……だめだねーー。残念っ!次は?」
(……)
山崎
「それなら……あれは?」
白くて咲き方はアジサイのような花を指差す
中山
「ガマズミ…花言葉は…私を無視したら死にます……ダメダメ次は?」
(…………)
山崎
「それなら……あれは!!?」
白くてポピーのような花を指差す
中山
「キスツス…花言葉は……私は明日死ぬだろう……」
山崎
「…………」
(なんなんだよ!!なにこの庭!怖ッ!怖すぎなんですけど!!!)
中山
「山崎君ってセンス悪すぎッ!あははっ!!」
(悔しいけど言い返せねーよ)
山崎
「そ、そうですね…あははは」
中山
「なんか…時間の無駄だったね!
もう、私が決めちゃうよーー。」
(なんなのー!!この子ー!!イライラする!!イライラするよー!)
中山さんはそう言うと、
色とりどりのおそらく同じ品種の花を摘み始める。
山崎
「その花の花言葉は?」
中山
「これ…私の好きな花なの…」
(いや、聞いたの花言葉ね。)
中山
「ガーベラ…花言葉は…光に満ちた……見た目も素敵だし、花言葉も素敵だよね!!
私に比べて山崎君は本当にセンス悪すぎ!!あははっ!」
山崎
「あははははははははは」
(どうせ俺なんて………)