第21章 登
みわ
「あ、あの…銀時さん良かったんですか?
シカトしてきちゃって…凄く怒っていたような….」
銀時
「いいの、いいの。
それより、なかなか泣き止まねーな。
繋どうしたー?」
銀さんは高い高いをしたり、変な顔をしたりしてくれている。
みわ
「……このまま…泣き止まないような気がします…
私の代わりに泣いてくれてるんじゃないかって…そんな気がして……」
銀時
「………んなことねーよなー?繋。
お前が泣いてんのは、
その…眠たいけどどうやって寝れば良いか分かんねーよー、
みたいなそんな…くっだらない理由だよなぁ?」
みわ
「銀時さん……」
銀時
「ほら…みてみ?」
銀時さんに促されて繋を見る
欠伸をしていて眠そうにしている。
銀時
「赤子が母ちゃんの代わりに泣くなんざ、
そんな器用な事ぁ…できねーよ。
あとなみわ、辛いのに無理して笑うことねーよ?
ザキの代わりにはならないかも知れないけどな、
今は…ほら夫婦だし?幾らでも聞くから……」
銀時さんは、
いつの間にか寝てしまった繋をそっと私に渡す。
銀時
「それで…ほら…夫婦だろ?相談があるんだけど…」
みわ
「は、はいなんですか!?私でよければ……」