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真選組監察方山崎退と女中のラブストーリー

第18章 影






山崎
「!?」





山崎さんは直ぐにメールの返信を読んだようで、

勢いよく私達がいる方へ振り向いた。






私は山崎さんに手を振る





山崎
「みわちゃん!それに繋に結!!

どうしたの?」






そう言いながらこちらに走り寄ってきた。






みわ
「実は神オムツがなくなっちゃって…

買いに来たの。」





山崎
「あ…ごめん、気付けなくて……」




みわ
「いいの。

たまには散歩したかったから。」




山崎
「そっか…でもまだ出産してから日も浅いし無理しちゃだめだよ。」




みわ
「はい、分かってます。」




山崎さんは繋と結の頭を交互に撫でながら、

仕事で留守中、自分の事を忘れないで!とお願いしている。





(こういうところ……見ていて安心する……)





みわ
「そう言えば退さん、餡パン好きなんですね。」





手に持った餡パンを見つめる





山崎
「…………これは願掛けみたいなもんで……」





一気に暗くなる山崎さん

なんだかそれ以上は聞けない





山崎
「山崎春のパン祭りシール…たまると思うからまたみわちゃんにあげるね。」






みわ
「う、うん…」





(そういう事だったんだ!

長い留守明け必ず持ってくる山崎パン祭りのシール…)





我が家の食器棚の一角は、

山崎春のパン祭りでもらったお皿が家族の数より多く置かれている。






山崎
「まだまだ一緒にいたいけどそろそろ行かないと…

ごめんねみわちゃんにまた寂しい想いさせるけど…」






みわ
「大丈夫ですよ、寂しくなったらいつも山崎春のパン祭りでもらったお皿を見て退さんを思い出してるんです…お皿イコール退さんだし。」





山崎
「ちょっと!!だし…ってなに!?傷ついたよ今!!

まったくいくらアレだからって…

お皿→俺じゃないからね!?」





みわ
「分かってますって(笑)

行ってらっしゃい。」





山崎
「行ってきます。」




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