第18章 影
みわ
「私達も行こっか!安売りの神オムツなくなっちゃうね。」
暫く歩くと毎度お馴染み
大江戸スーパーの前に辿りついた。
すると…
スーパーの中から隊服で出勤したはずの山崎さんが、
私服の着物を着て大量の餡パンと牛乳が入った袋をもって
ケータイを弄りながら出てきた。
みわ
「…?」
なんとなく声をかけるタイミングを逸して
たたずんでいると、ケータイが鳴った。
ピピ…
メールだ。
山崎さんからメールがきた。
【みわちゃん、繋と結は元気?】
(朝会ったばかりなのに…退さんたら…ふふっ……)
【早く会いたいなー】
(ふふっ…)
【ところでみわちゃん。
本当にごめんなんだけど急に張り込みの仕事が入っちゃって、暫く戻れそうにないんだ…】
(え?…あ……そうなんだ…だからさっき沢山食料買ってたんだね)
【でも困ったらいつでも連絡下さい、どうにかします。】
メールの返信
「分かりました。
繋も結も元気なので心配しないでお仕事頑張って下さい^ ^
それと……餡パンばかりだと身体悪くしますよ。
何か違うものも食べて下さいね。」