第2章 契
食堂にやってくると、
(男)隊士さんばかりだった。
食堂に入る勇気がない
みわ
「どうしよう…」
モジモジしていると、
後ろから誰かに声をかけられる。
?
「みわちゃん?
どうしたの?中に入らないのかい??」
声をかけてきてくれたのは、
隊士さんたちの洗濯物を全て担っている先輩女中の小川さんだった。
みわ
「なんだか…入り難くて……(苦笑)」
小川さん
「若いねー!みわちゃんは!
私なんて、オバちゃんだからズカズカ入ってガツガツ食べちゃうんだから!」
小川さんは私の背中を優しく押してくれ、
賄い受け取り口に案内してくれた。
なんとなく懐かしい感覚に襲われ、
目頭が熱く感じる。
(お母さん…)
賄いを受け取ると、
小川さんの提案で私と歳が近い隊士さんたちが食べているテーブルで
一緒に食べさせてもらう事になった。
小川
「アンタ達と歳が近いだろ?仲良くしてやってよ。」
小川さんの言葉に隊士さん達は最初は驚いてたけど、
皆さん気が優しくて、いろいろ話してくれた。
隊士A
「佐藤さん、俺の姉貴と同じ食べ方するんすね!」
みわ
「……?」
隊士A
「その…お汁を全部平らげてから今度はサラダを平らげて…次はおかず…」
隊士B
「お前、口説き文句にしては酷すぎるぞ(笑)」
隊士A
「くどっ!!?////違うって!!そんなんじゃ!!」
みわ
「////!」
隊士B
「照れるな照れるな!(笑)」
周りの隊士さん達が一斉にAさんをからかい始める
小川
「あははっ、若いね〜!」
みわ
「あの…Aさん。」
隊士A
「なんかごめん。変な事言っちゃって…」
みわ
「そんなことないです…何も知らない人が見たら不思議な食べ方ですよね。
これ実は太らない食べ方らしくて…その…結構女性の間で流行っているんですよ(照)」
隊士A
「あ……確かにダイエットしてるとかなんとか言ってたかも…」
みわ
「ふふ…」