第13章 三
斎藤さんは私の話を聞くと、
え?それ!?それなの!??
みたいなリアクションをしたあと、
ケータイを受け取ると、
違うとでも言うように顔を横に振った。
斎藤さんが無口なのはお掃除をしている時に知ったので、
無言でもある程度コミュニケーションが取れている。
みわ
「わたし、実は眠れなくて外に散歩に行こうかなってウロウロしてたんです…。
だから暇つぶしに持ち主さがしします。」
斎藤さんに軽くお辞儀をして立ち去ろうとすると、
斎藤
「…………」
プラカード→(ケータイを開いてみれば持ち主は簡単にわかるZ)
みわ
「あっ!そ、そうですね…」
私は持っていたケータイを開く
“パカ”
(´⊙ω⊙`)
みわ
「ろ……ロックかかってます(汗)」
斎藤
プラカード→(仕方がない、俺も一緒に持ち主探し付き合うZ)
みわ
「え?良いんですか?ありがとうございます!
実は女中はこの時間隊士さんの寝所など入れない所が沢山あって……
斎藤さんとなら、きちんと捜せそうですし…」
斎藤
プラカード→(そうなんだ!そんな規則あったんだな)
みわ
「はい……それでは行きましょうか。」
斎藤
プラカード→(暗いから足元気をつけないとだZ)
みわ
「あ、そうですねっ!ありが……」
!(´⊙ω⊙`)!
みわ
「ッ!!」
言われて直ぐに転びそうになってしまい、
斎藤さんの胸に飛び込む形になった。
斎藤
「…////」
プラカード→「大丈夫!?怪我してない!??ごめん、一緒に居たのに…」
みわ
「だ、大丈夫です…///斎藤さんが居なかったらわたし…
顔から床にダイブしてました…」
斎藤さんの男らしい腕が私の身体を支えている。
抱き締められている状況だ。
きっと側からみたら密会か何かしているように見えるのかな(笑)
笑いごとじゃないけど……
斎藤さん、無口だけど凄く優しい人なんだよね。。