第12章 タ
落ちつかない気持ちのまま午後を迎えた。
小川
「みわちゃん、悪いんだけどさ、
今日のお使い変わってくれないかい?」
みわ
「あ、はい。大丈夫ですけど…どうかされました?」
小川
「いやね、旦那が足を滑らせて転んじまったみたいで…夕飯作れないって言うからさ、ちょいと行ってきたいのさ。」
みわ
「それは大変ですね!お使いは私に任せて行ってあげて下さい!」
小川
「ごめんよ、みわちゃん。」
小川さんは私にお使いを任せると、
小走りで去っていった。
(普段は旦那なんて嫌いだ!鬱陶しい!!
って嘆いているのに…やっぱり愛しているんだなぁ…
夫婦っていいなぁ…)