• テキストサイズ

しあわせのかたち

第6章 強くて弱い心


「あの…錦戸さん………?」


突然引き寄せられた体に驚いて

そう声をかけた私に錦戸さんは


亮「今だけ……

今だけ俺が章ちゃんの変わりに抱きしめる…

やから少しだけじっとしといて…?」



そう言って

私を抱きしめる手にぎゅっと力を入れる…



そんな錦戸さんの言葉に

ただじっと抱きしめられた胸の中で

動けずに固まっていると…



亮「はい終了(笑)

今日はこの辺で帰るわ…。

でも何かあったらいつでも言うてよ?

俺は何があっても

まいちゃんの味方やから………」



そんな言葉と一緒に

抱きしめていた体を離すと

錦戸さんは部屋を出ていってしまう……



いったい今のは何だったんだろう…?



抱きしめられた時に聞こえた

錦戸さんの少し早い鼓動の音が


訳も分からず

私の耳にずっと鳴り響いていた……
/ 104ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp