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とうらぶ小説短編まとめ

第1章 仙人団子作ってます。


「またですか?!なんで引き受けちゃうんですか?!」
「弱小仙人団子ギルドが生き残るにはお上に楯突けないの…」
「そんなんだから足元見られるんですよ!」
「ゴメンて!終わったら長期休暇取って社員旅行行こう!」
「そう言って行った事ないじゃないですか。もうヤダ辞めてやる!」
「お願い本当にそれだけは止めて!特別手当出すから!」
「30%割り増しで。」
「足元見やがってー!」

何かのイベントがある度にこう言った依頼が上得意の時の政府からあります。
政府が頑なに仙人団子を審神者様への報酬にするのは、
幕の内弁当よりは安価。
でも一応万屋に並ぶ商品。
万が一品切れになっても特に問題ない。
という身も蓋もない理由から、らしい。
いや、まぁ幕の内弁当よりは作りやすいし冷凍保存できるし安価で量産もしやすいけどさ…
もう一回言いますよ?
仙人団子は完全手作り!!!
一個一個職人が霊力とやら(霊力が微量過ぎてほとんどの職人達には認識も自覚もできません。)を込めて作ってるの!曲がりなりにも霊具の一種だから!もち粉とか上新粉だけあってもダメなの!
これから24時間体制で団子作り(要霊力)ですよ。そりゃスタッフも辞める!って言い出すよね。ゴメン。恨むなら時の政府を恨んで。というか私が恨む。出来ることなら呪う。

万屋モールの隅っこという、それでも神域の片隅で、24時間の耐久団子作りが開始されるのでした。
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