第11章 木兎君は実家帰省中
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なんとも、微妙な時期に実家帰省。
別に遠くに住んでるわけではないから
簡単に帰っては来れるんだけど
今回はまおが仕事休み取れなくて
俺1人。特に帰省してもする事ねえから
アレだけど、まおにせっかくだか、
帰ってゆっくりすれば?って言われて…
「うへーーーーただいまーーーー」
「あら、おかえり。まおちゃんは?
一緒に帰ってくるんじゃなかったの?」
「あー…まおは仕事休めなかったから俺だけ」
「えーじゃあ言ってよ〜、まおちゃんの分のご飯も用意しちゃったわよ~」
「ワリィ!俺食べちゃうわ!そんな多くないだろ?」
「まあ、そうね、食べちゃって」
自分の部屋に荷物を置きにいく。
必要最低限のモノしか置いてない
部屋はなんとなく寂しい。
まおと住む、ってなって殆どのモノをそっちに持っていったし
元々、面倒くさがりだからモノを増やすな!と母親に言われたからと言うのもある…
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