第7章 馴れ初め
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「あかーしー!!!おひさ〜〜!!!」
「お久しぶりです、2人とも3年の記念日おめでとうございます」
「ん?赤葦くん覚えてたの?」
「そりゃ、板挟みでしたから、俺」
今日は赤葦くんに誘われて(また)居酒屋にきた。赤葦くんは未成年だから飲ませられないけど。
まさか記念日のお祝いだったなんて…
「まおはさ〜〜入部した時から可愛くてさ〜〜あかーしもそー思わなかった!?」
「思いましたけど、入部してすぐ木兎さんが好きなんだろうと思ってその気持ちは封印しました」
「え!?俺、バレバレだったの!?」
「バレバレですよ。まおさんとの時だけ顔違いました。いつもその顔ならかっこいいのに、ってみんな言ってましたよ」
「私も赤葦くんに相談してばっかだったよね。まおさんなら全然大丈夫です、って言われてばっかりだったけど(笑)」
「そりゃあ大丈夫ですよ。木兎さん、まおさんにメロメロでしたから」
付き合ったのは2年の冬頃。
赤葦くんを始め、相談に乗ってもらったりとか、他の部員に協力してもらって2人きりにしてもらったりとか…
今考えると若かったなー…
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