第6章 Cigarette.
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う〜〜〜〜遅すぎる…
もう時計は11時、そろそろ寝たい時間である。普段ならもう寝る準備をするけど、今日はそうにもいかない。
光太郎が家の鍵を忘れたからだ。
今日、先に家を出たのは光太郎だった。いつも通りいってらっしゃいのキスをして、私は家の鍵を1度閉める。そして自分の身支度を終えて家を出る。いつも通りの朝。ここまでの流れは完璧だった。
会社についてすぐ、光太郎からメッセージがあった。
《ホントごめん‥鍵忘れた…》
《え、うそでしょ?今日光太郎会社の飲み会とか言ってたよね?》
《11時までには帰ります…ピンポンするから鍵開けて…》
《、》
なんで確認しないの!ばかばかばか!
怒った私は最後の一通は点だけ打って送ってしまった。
…怒ってても仕方ないな…
《寂しいから早く帰ってきてね》
きっと、効果的面であろう言葉を送る。
《待っててマイハニー!!》
ふふ、ばかだ…
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