第26章 2桁から1桁の世界
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眠いなら寝ればいいのに、唸りながらベッドから出てきた。
朝ごはん食べるのかな?
残念ながら、自分の分しか用意してなかったから食べるなら用意しなければいけない。
「光太郎、ご飯食べる?」
「…んーん、いらない」
そういいながら隣に座り、肩に頭を置いてきた。
髪、セットしてなきゃサラサラだなあ。
食パンをかじりながら、サラサラの髪の毛に触れる。
おかずに手を出そうと食パンを置いた時、光太郎が口を開く。
「…なあ、シたい」
「え、」
光太郎の後ろに天井。
押し倒されたんだ、なんて思いながらも時間を気にする。
「何時に出るの?」
「午後から…です」
「ふーん、うん、ダイジョーブ」
何が大丈夫なのだろうか…
でも、これからされることに期待してる。
「あ…だ、めッ♡」
「何がだめなんだよ、びちょびちょ」
簡単に慣らされて、突然入ってくる。
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