第24章 これはもしや…!?
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《ねえ、変な事してないよね?》
《さあ?》
どうしよう。全てに憤りを感じる。
今は9時23分。チェックアウトは…11時。
その間に色々解決しよう…
《さあ?じゃないよ。潰れた私も悪いけど流石に怒るよ》
《おー怖い怖い。かおりに聞いてみな、全部知ってるから》
なぜかおりちゃんの名前が…?
言われた通り、かおりちゃんに電話をする。
「あ、かおりちゃんごめんね、昨日の夜の事なんだけど…」
『もーまお潰れに潰れてたね!一静に呼ばれて行った時はどうしたのかと思った!』
「…一静?」
『あれ、言ってなかったっけ?彼氏経由で最近お友達になったんだ!松川一静!』
緊迫感から解放されて身体の力が抜ける。
どうしたー?大丈夫ー?ってかおりちゃんの声が電話から聞こえる。
『そうだ、夜の内に木兎にもちゃんと連絡しておいたから大丈夫だよ!凄い不安がってたから家帰ったら構ってあげなよ?』
「もー…松川くんに意味深なこと言われてホント不安だった…ありがとうかおりちゃん…」
『いーえ!あ、ホテルに連れてったのは私だけど、お金は一静のだから、一静にも一応お礼言っといてよ』
「あ…わかった!ありがとう!じゃあね」
かおりちゃんと電話を終える。
第一に私が悪いけど、思わせぶりな松川くんも悪い!
そんな事を思いながら松川くんのだと思われるお金を手に取り、私はホテルから出た。
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