第23章 もしもの話し
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「ううう気持ちワリィ…木兎に、まおも、付き合ってもらって悪かったな」
「ヘイヘイヘーイ!木葉が凹んでるなんておもしれぇからまたなんかあったら話聞くぜー!」
「…うっ、もう二度と言わねえ…」
千鳥足で木葉くんは去っていった。
それを見届けて、私たちも帰路に着く。
「…まお~好きだよ」
「私も好きだよ…でもどうしたの?」
「んー、木葉の話し聞いたら不安になったー」
「ふふ、私が光太郎の事好きなの知ってるんでしょ?」
「そうは言ったけどさー…」
いつも自信家な末っ子くんは
ちょっとした事でしょぼくれちゃうけど
「そんなところも好きだよ」
光太郎が目を輝かせて勢いよく抱きつきてきて、キスの雨が降ってくる。
抱きついてきた時とは違う顔。
自身に満ちた、獲物を逃さない、そんな顔。
これからもこの顔に翻弄させられるんだろうな。
そんな事を思った夜。
fin