第23章 もしもの話し

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バレーも練習が終わり、光太郎の近くに行く。
そうしたらまた木葉くんが絡んできた。


「なーまお、さっきの話し、どう思う？」

「知らないよ、しつこい！」

「ヘイヘイヘーイ！何の話？俺も混ぜろ！」


これ、光太郎知ったらいい気分しないよな…
木葉くん、言うなよ、絶対言うなよ。
振りとかじゃないからね、絶対言うなよ。

そんな思いが通じてか、詳しくは話さない。


「俺が知人と付き合ってたらどうするって話！」

「ホント知らないよ！しつこい！」

「知人て誰？例えば！？」


簡単に光太郎が食いついた。
こういう話を普段しないからか好奇心丸出しの、キラキラした目で木葉くんを見る。


「え、と…例えば？まおとか、かおりとか、雪絵とか？」

「おい！梟谷のマネかよ！てか、まおは俺んだからやらねーよバカ！」


何気ない言葉なんだけど、胸が高鳴る。
木葉くんは、相変わらずお熱いですね～って手をヒラヒラさせる。

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