第22章 春眠暁を覚えず、ってなに?
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ピンクのチューリップは "誠実な恋"
紫のチューリップは "永遠の愛情"
自分で言うのもアレだけど、ぴったりだ。
花を抱えて電車に乗る。
女子高生がこちらを見てひそひそ話してて、少し恥ずかしいな、って思ってたけど。
( あの人、彼女にあげるのかな )
( わー、彼女羨ましいね )
って聞こえたから恥ずかしさなんて吹き飛んだ。
そろそろ帰れる、とメッセージを送り、駅から歩いて帰る。
やっぱり夜は肌寒い。
早く帰ろう。俺の足運びは軽やかだった。
家の前に着いて、驚かせたくてベルを鳴らす。
少しして、まおが出てきた。
あ、やっぱり驚いてる。
凄く嬉しそうに、まおが微笑む。
まおはこの花言葉知ってるかな。
多分、俺は知らないって思われてるだろうから花言葉は言わない。
ずっと、愛しているよ。
fin