第22章 春眠暁を覚えず、ってなに?
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いつも通り、仕事をする。
つもりが今日は特別やる事がないらしく、暇だ。
セレクトショップの平日はホントに暇だ。
それがホントに欲しい人か、ちょっとイキった冷やかし兄ちゃんくらいしか来ない。
お昼に差し掛かり、やっと店長が来た。
今日は店長と2人。腹減った!!!
「店長~…腹減りました~…きゅーけー」
「はいはい、いってらっしゃいよ」
こんなゆるゆるで良いのか?って思うけど、いい人に拾われたって事で。
近くにある弁当屋に行く。
おばちゃんにも顔を覚えてもらって、大盛りにしてくれたり、新商品を値引いてくれたり、良くしてもらってる。
「おばちゃん今日のオススメなにー!」
「あらいらっしゃい!今日はねー…唐揚げだね!」
「じゃーそれで!!」
唐揚げ、1個まけとくわね!って満面の笑みで言われた。
1個、めちゃくちゃでかいけど!?ありがたすぎだろ!
お礼を言って、俺は早々と職場に戻る。
温かいうちに食べないと!
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