第2章 新年会
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「俺、優しくないみたいだから、優しくしない」
「ちがう…ごめんなさい…」
声が出ない。絞るように出した声は多分光太郎に届いてない。
無理やり下を脱がされ、初めて、慣らされないで入れられた。
痛い、痛い、痛い。
「なあ、優しい人の方がいいの?無理やりしても、濡れてるんだけど」
「ん、んぅ…」
「…なんで泣いてんだよ…」
「ちが、あれは…かおりちゃん、を、思ってくれてるんだよって、言いたくて…ッ…優しい人、好きとかじゃな…こうたろがいい…ごめ、なさ…」
言いたい事を言えて、それを光太郎が聞いて、やっと、キスしてくれて。
「…ごめん…俺、てっきり…」
「私が、ちゃんと…言ってれば…ごめ、」
涙を拭うようにキスしてくれる。
腕も優しく撫でてくれた。
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