第7章 ステラさんの過去
「アオメです、昼食をお持ちしました」
椅子に座り、何かを書いていたマスターはこちらを向いた。
「ちょうど良かった、話したいことがあってな」
机の上に食事並べてから、私は向かいの席に座る。
「今度、運び屋の仕事があるんだが護衛としてアオメも行って欲しいんだ」
そう言って私に紙を渡してきた。
運ぶものが15歳女の子って……何する気なんだろう?
というかほぼ誘拐じゃん……
見れば見るほど謎が深まる案件だが、別に難しくはなさそうだ。
「分かりました、行かせていただきます」
「ありがとう、運び屋なのは庭師の奴らだ。計画を立てる段階から参加しておけ」
と言われたので、私はとりあえず庭にへと出る。
「あ、コルトさん!アオメです!」
庭で脚立に乗っていたコルトさんに話しかける。
「あ、アオメさん!こんにちは。少し待ってくださいね、あと5分ほどで休憩なので…」
そう言って、大きなハサミで丁寧に歯を切っていってる。