第4章 殺し屋が執事になってみました
「おかえり、ステラッ!遅かったね」
扉を開けた瞬間、飛びついてきたクレナは下半身にタオルを巻いてるだけだ。
「服を着ろ、服を!風呂入ってくる」
再度、燕尾服を脱ごうとしたらくっついていたクレナが首をかしげる。
「すっごいアオメと同じいい匂いがする…なんで?」
「…アオメの部屋にいたからだろう」
ペリッとクレナを剥がして素早くお風呂に入った。
あぶねー、バレるところだった。
いい大人が年下の体見て欲情して、理性を保てないなんて…。
まだ手や耳に残ってるあいつの肌感と色っぽい声などが身体を熱くする。
なんだかのぼせそうだったので今日はできるだけ早く風呂から上がった。
寝間着に着替えて、部屋に戻るとメルロが戻ってきていた。
クレナもやっと服を着たので、ホッとする。
「アオメさんはどうしたんですか?」
「風呂でのぼせてたからそのまま寝かせてきた」
歓迎会の途中に主役が抜けてしまったが、料理も残ってるためとりあえず飲み食いをする。
話題はアオメについてだ。