第4章 殺し屋が執事になってみました
「それでは早速ここでの生活の仕方を教えてもらえ。指導係はステラだ」
淡々と進んだ契約に私の頭は理解できていないが、違う部屋へと移動させられた。
私はイスに座り、ステラさん達は私の前に立っているそんな状況。
「いいか、アオメ。今から言ったことを一語一句逃さずに覚えろ。
俺の名はステラ・ローレンス。
歳は今年で19、此処には5年勤めている」
「私はメルロ・マロニールです。
歳はステラと同じく19、此処には4年勤めています」
「僕はクレナ・ヘンリル!
歳は17で、此処には2年になるよ!!」
自己紹介にそれぞれの個性が出まくっているが、なんとか覚える。
「俺たちに与えられた仕事は大きく分けて2つ。1つは犯罪の計画と実行」
「もう1つはマスターをお守りする仕事。要するに執事です」
だからみんな燕尾服を着ているのか…
「これが執事の仕事のマニュアル。
それを覚えて、今日から俺のそばで仕事を見てろ。
もう1つの方は実践あるのみだ。
まぁ、マスターに認められたんだから
腕は間違いないんだろう」
「僕はアオメ凄い強いと思うよっ!」
クレナさんはそう言って私に抱きついてきて、頬ずりをしてくる。
なんだか子犬みたいでものすごく可愛い。
「てことで、最後に自己紹介しろ」
「えっとアオメです。歳は16です。
よろしくお願いします」
私がそう言うとすぐに拍手が聞こえた。
とりあえず私は歓迎されているようで良かった。